英語を浴びるだけ日記

英語で見たり聞いたりしたもの日記

英語とイギリスひとり旅

久しぶりにイギリスに「海外追っかけ」しに行ってきました。今までイギリスには4回行ってて、今回は今までで一番長く滞在したかもしれない。10泊*1。英語という観点から旅を振り返ってみたいと思います。

結論から言うと、よく世間でも言われている通り、自分の英語の最大の敵はメンタルブロックだったのだなと思いました。外国人怖い、英語怖い。通じなくて気まずくなる時間が怖い。今回の旅で少しだけそれが払拭されて、次のステージに進めそうな気がしています。

かれこれ5年ぐらい日本語を聞くのを出来るだけ避けて、可能な限りイギリス英語を聞いています。聞いてるだけ。いわゆる勉強的な事は一切していません。今回イギリスに行く2週間ぐらい前からオンライン英会話を渋々始めましたが、25分×10回ぐらいなので特に大きな影響はなかったと思います。

でも今回の旅は自分なりに少しだけ冒険ができました。多分聞くことに若干自信が出たからだと思います。聞き取れなくても「Sorry?」と言えばみんな言い直してくれるし、イギリス人は冷たそうに見えて案外フレンドリーで愛想がよい。(でも最終的には友達になるの難しそうでもある。)知らない人でも気軽に話しますよね。列に並んでる時とか。移民が多いので片言英語の人にも多分慣れている。

長距離バスの中

初日に空港について、今回はすぐコーチ(長距離バス)で地方都市まで移動したんです*2。約5時間。途中でトイレ休憩があってドライブインみたいなところで停車した時に、隣の女性がポテチ一袋くれて*3。「もしかして日本の方ですか」なんて話しかけられまして。そこから2時間ぐらいずーっとおしゃべりをするはめになりました。ルーマニアからの移民の大学院生30歳。彼女にとっても英語は第二言語なので(とはいえペラペラですが)割とお話がしやすかったんです。ちなみにルーマニア語とイタリア語とドイツ語と英語が話せるそうです。なんてこった。

こちとら彼女より大分歳上ですが、年季の入ったコミュ障なので、向こうが会話をリードしてくれてこちらが何とか片言で答えるみたいなたどたどしい感じでした。しかし多分彼女も暇だったのと、日本語に興味があるみたいで色々日本語の言い回しを聞かれたりしていました*4

タウンガイドによる英語のウォーキングツアー

で、そこでいい気になって、目的地に着いてから勇気を出して2時間半の現地ウォーキングツアーに申し込んだのです。夜に見つけて、オンラインで申し込んで、○時に街の中心部にある○○前に集合してくださいとメールが来て。平日だったので、ガイドさんと2人きりだったら会話が辛いなーと心配だったのですが、行ってみるとガイドさん(イギリス人)の他にアメリカ人のご夫婦とオーストラリア人の大学院生みたいな人が一緒でした。全員ネイティブやん!きっつー。

しかしこれが歴史文化産業アート等々、とても充実した内容でちょっと感動するぐらい素晴らしかった。3千円弱で最終的には3時間。お得過ぎる。理解度は7割~8割位だと思うんですが、ガイドさんは外国人慣れしているせいか、発音がクリアで言葉遣いもかなり分かりやすかったです。

一緒になったアメリカ人ご夫婦*5(奥さんはフレンドリーだけど超早口、旦那さんは海坊主みたいな大男で私の存在は完全無視)とオーストラリア人学生*6(こちらも早口でアクセントが強い!)の容赦ない英語は半分ぐらいしか分からず冷や汗…。しかしガイドさんも含めみんないい人たちで、この英語的な意味でのチャレンジャーかつフレンドリーさに欠けるアジア人(=私)が居心地が悪くならないように気を使っていただき、楽しいツアーになりました。もうこのツアーで街の事はほぼ分かってしまった気持ちになってしまい、これ以上観光する所も特になかったです。曜日的にあちこち休みだったのもありますが。

色々頑張った

その後は、追っかけで移動の連続。今回はイングランド内の移動のみで比較的距離が短くて楽でした。全部で5都市をウロウロ。交通機関は事前に出来るだけおさえておいたし、運よく全て予定通りに動くことが出来ました。

前からメッセージのやり取りをしていた現地ファンに会ったり、ホテルの部屋でブレーカーが飛んでフロントに「電話」する事になったり(英語で電話したのは初めてだったと思う)、帰国当日に暗証番号を入れても部屋の金庫が開かなくなって(多分自分がなんかやらかした)夜中の2時にフロントに行って困っている事を説明したり、色々な事案が発生しつつ、それでも何とかひとりで乗り切ったのでほんとよく頑張った*7

しかし英語はまだまだ

【リスニング】英語でコミュニケーションしなくちゃならないから、というのが理由で何かを諦めることはほとんどなくなった。相手が何言ってるか分かれば大体何とかなるという事を実感できた。しかしネイティブの英語を自信をもって聞くにはまだ場数が足りない。Podcastとかの人たちはハキハキ話すけど、現実はそんな人ばかりではない。

【リスニング】大都市なら出会う人々の概ね半分は移民だし、旅行者も多いせいか、割と英語が分かりやすい。旅してる範囲なら7割ぐらいの人は何言ってるか大体分かる。残り3割の容赦ないネイティブに当たると突然理解度が下がって話題はわかるけど詳細の自信がなくなる*8。しかし何言ってるのか完全に分からなかったのは滞在中1回だけだった。

【スピーキング】こっちが言ってる事はちゃんと通じているし聞き返されたことはほとんどない。発音やイントネーションには多分大きな問題はなさそう。遅いけど。(コテコテ日本語訛りだけど通じてるからいいじゃん。とはいえもっと奇麗に話したい。)特に必要のない日常の雑談が通じると嬉しくてモチベーションあがります。

【スピーキング】分かってたけどスピーキングの練習が足りなさすぎる。っていうか今まで何もやってないですからね。発話が遅い。組み立ても遅い。言いたい事が言えてない。単語もフレーズも文型も何もかも足りない。

【スピーキング】非ネイティブ講師のオンライン英会話は会話の続け方とか発話の練習としては効果的なので続けたい。でも将来的にはそのまま続けても多分現地で完全に通用するようにはならないので、どこかのタイミングでネイティブ講師に切り替えるか、ネイティブ相手の場数というのは別途作る必要がある。自分はそろそろ独学じゃなくて誰か決まった先生に見てもらって、学習プランを立ててもらった方がいいのかもしれない。iTalki辺りで長期に面倒見てくれそうな資格持ちの先生を探そうかなと思っている。

【リーディング】もう今後は読み物も出来るだけ英語にしないとダメだな。

【ライティング】今まで現地人とのやり取りはDeepL翻訳に頼りっきりだったけど、最初から全部頼るのではなく、まずは自分で作文するように頑張ろう。

【モチベーション】4年ぶりに大好きな人々をこの目で見ることが出来て、愛を再確認したのでやる気が爆上がりした。英語もその他の事ももっと頑張ろう。

英語の勉強は一生もの

やしおさんのこの記事が好きでたまに読み返したりしています。

yashio.hatenablog.com

やしおさんと自分を比べるなんておこがましい話ですが、留学とか海外転勤とかよほど切羽詰まった事情がない限り、英語の勉強を続けるのは多分誰にとっても難しい。特に自分は人と比べてもかなりの怠け者で、学生時代にもまともに机に座って勉強した記憶があまりないので、なおさらです。

しかし今回の旅で自分の英語はまだまだだという当たり前の現実に加え、今のやり方だといつまで経ってもこのままだなというのも身に染みました。その一方で最初にイギリスに行った頃*9から比べると進歩したという実感も得られました。

イギリスには年内、もしくは来年早々にまた行くことになりそうなので、それまでにスピーキングの練習を頑張りたいと思います。ファン活動+英語の勉強+海外旅行は一生ものの趣味として悪くないな、と改めて思いました。

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*1:会社は移動も含めて12日間休んで、休日なのに移動中とかずっと仕事してた。事実上上司がいないので無茶苦茶であるが、野放しゆえの長期休暇なので仕方ない。とにかく休みくれるだけであとはもうどうでもいいという感覚。

*2:今は円が弱いので鉄道ばっかり乗ってると破産する

*3:イギリス英語でいうところのCrisps

*4:あと自分で調べてひとりで旅するなんて勇気があってスゴいねー。長距離バスのチケットなんて普通外国人は買えないよ。そんなに大ファンならイギリスに移住しちゃえばいいじゃーん、もっと英語の下手な人ももっと年上の人も来てるから、全然大丈夫!とか言われたりした

*5:ツアーの内容に奴隷、移民、女性の参政権だとかLGBTの話も出て来ていたのですが、このご夫妻はかなりリベラルな方々で、自分たちはアンチトランプだと言っており、特に女性の参政権についてはかなり興味津々でした。

*6:イギリス留学を終えてイギリス中旅をしているらしく、私のこの先の旅程を聞いて良いパブの情報とかを一生懸命教えてくれた。結局忙しくて行く暇はなかったけど。

*7:現地の優しい皆さまごめんなさい&ありがとう

*8:美術館の入り口での入館料と寄付金の説明などは早口で数字が覚えきれない

*9:2017年9月に初めてひとりでイギリスに行った頃は、本当にサンキューとハローしか言えなくて、スーパーで買い物するのも怖くてずっとお腹空いてた