英語を浴びるだけ日記

英語で見たり聞いたりしたもの日記

オンライン英会話を始めてみた

とにかくスピーキングを何とかせねば

英語を何とかせねばと思ってはいるものの、リスニング(PodcastとかYoutube動画とか)をやるだけで早数年。来月海外に行くし、現地でネイティブと多少話をしなければならない事になりそうなので、いよいよ追い詰められて正月にDMM英会話*1に入会してみました。が、とにかく会話がやりたくない。英語怖いし知らない人と話すの緊張するし。1月半ほど寝かせておりましたが、毎日自分を責める心の声に耐えかね、ついに重い腰を上げて先週からレッスンを受けてみております。昨日が5回目。たった5回ですが、今のところの感想。

英語講師は辛いよ

DMM英会話の1回25分/日のスタンダードプランは現在1か月7,900円です*2。30で単純に割ると1回263円。貨幣価値に差があるし、会員全員が毎日受講するわけではないとはいえ、講師の皆さんをざっくり時給500円代で拘束している事になります。これはいかにも安い。これが意味するのは何かというと、特別な例を除いては、英語を外国人に教えるための正式な訓練を受けた講師はいないというのがベースとなります。

英語の先生たちのPodcast等を聞いているせいで、無駄に英語の先生達事情(特にオンライン講師)というか愚痴のようなものも聞いており、色々思うところがあります。

外国人に英語を教える資格としてはTESOL, TEFL, TESL等をよく見かけますが、ここが玉石混合。専門の大学やら機関でまとまったカリキュラムをこなして資格を取得した先生もいる一方、数万円払ってオンラインコースをやった(事にして)だけで資格を取れるようなケースも最近多くなっているそうです。当然正式に教育を受けた先生たちは激怒してます。

一方で信頼度が高い資格がCELTAとDELTA。ケンブリッジ大学が認定する120時間のコースを修了すると得られるのがCELTAで、実務経験を3年経た上でケンブリッジ大学が認定するコースを修了した英語教師資格の最高峰がDELTA、らしいです。DELTAは英語のネイティブでもノイローゼになりそうなぐらい大変らしいので、この資格を持っているネイティブ以外の先生はかなりすごい。

DMM英会話ではTEFL, TESL持ちの先生はちらほら見かけます。CELTA持ちの方も一度見かけましたが、さすがにDELTAはいない。大半は恐らく無資格です。

講師は確かに玉石混合だが目的で使い分けられる利点がある

資格は一つの目安ではありますが、当然資格がなくてもコミュニケーションがうまい人、下手な人もいるし、感じが良い悪い、気が合う合わない等、講師を選ぶには様々な観点があります。

私のように英会話に対して恐怖心が強い人間にとっては40代以降のフィリピンの女性講師*3がとてもありがたい。明るくてとてもフレンドリーでお話し好きな方が多く、ホッとします。但し発音はフィリピンアクセントだし、こちらが無茶苦茶な英語で話しても意図を汲み取って会話を広げてくれて、間違いの指摘もあまりしてくれません。それでも「今日も英会話辛いよ~」という気分の時には、彼女たちの包み込んでくれるような優しさがものすごく貴重です。

比較的年齢が若い講師、ミレニアム世代ぐらいの年代の講師はフィリピンの講師の先生達も含めてみんな概ね発音がよく、スピードも速く、比較的上級者向けという印象です。多分彼ら自身が英語を学んでいた頃には既にインターネットが普及していて、ネイティブの英語に触れる機会が豊富にあったんだろうなと。20代30代の男性講師はみんなジェントルマンで、英語のスピードは速いけど、高齢に片足突っ込んだ日本人女性(=私)にすごく優しくしてくれてます。介護気分かな。

意外にねらい目なのはアフリカの講師。素人が聞く限りほぼネイティブと発音も変わらないし、たとえ英語を教える資格はなくても高等教育は受けてるんだろうなという印象。

その日の自分のコンディションに合わせて選べるというのはとても良いですね*4。現段階ではとにかく出来るだけ多く英語を話す機会を持つのが大事なので、ガラスのハートをお持ちの皆様におかれましては、頑張れそうな時は若い先生、辛い時には年齢高めの先生と使い分けるのが良いのではないでしょうか。

しかしですね

たった5回しかやってないのですが、自分に関していえば、自分の今のやり方では何年DMM英会話を続けても目標とするような英語が話せるようにはならないと思います。無茶苦茶な単語の羅列みたいな英語で通じちゃってますからね*5。海外の観光地で片言の日本語でもの売りつけようとして来る人、いるでしょう。多分今の私はあんな感じ。

自分でまともなセンテンスで話そうと思わない限り、まともなセンテンスで話せるようにならないでしょう(当たり前)。そしてまともなセンテンスで話すためには、予習なのか復習なのかシャドーイングなのか分かりませんが、オンライン英会話以外の練習の時間が絶対に必要だと思います。しかしただでさえ毎日時間がカツカツなのに、そんな気力と時間をどこからひねり出せばいいものか。

これもPodcastの受け売りですが、独学で私のように4技能のうちリスニングばかり何年もやってしまうと、非常にバランスが悪いのですよね。今のところDMM英会話ではDaily Newsの教材ばかり使っているのですが、Level6だといかにも本文が簡単すぎるし、Level7でもまだ語彙が簡単気味なのですが、Discussion部分の難易度が高いっていうビミョーな感じになっています。

しかし毎回時間一杯まで話して、どの講師とも「あーもう時間だー、またね、ありがとうございます!」って最後の5秒ぐらいで挨拶して終わっているので、何とか頑張っている方ではないでしょうか、私。講師の国の事を質問したりね。スシロー事件の事で「日本人があんなことするなんて思わなかったよ!」ってフィリピン人先生に言われたりね。ワールドニュースかよスシロー。あとPorcupine Tree信者のモロッコ人先生に「Steven Wilsonは商業に魂を売ったんだ!」と言われて「ちげーよ、彼はプログレしてるんだよ!」等と言い返したりね*6

もしかしたらスピーキングに合わせてもっとLevelを下げるべきなのかなと思わなくもありません。しかし現在の自分より少し上のレベルに挑むというのが外国語学習のセオリーなので、今のレベルで頑張るのが多分正しい...のかな。

とにかく何か月かは続けてみて、それから次の展開を考えたいと思っております*7

*1:1回25分/日のスタンダードプラン

*2:最近値上げした

*3:率直な言い方をすると「こまけー事は気にしないっぽいオバちゃん系」*とはいえ大体私より年下だが

*4:しかも週末なのに終日布団から出られなかったようなダメダメな日でも、DMMさえこなせば何かを成し遂げた感が得られます。偉いぞ自分。

*5:有資格の先生達は子供やお年寄りやペットに話すような話し方は厳に慎み、学習者が正しくセンテンスで話すように誘導するらしい

*6:もちろんお互い冗談で

*7:ある程度意思の疎通に慣れたら、italki辺りでDELTA持ちの優しそうな先生を探してみるのもいいかなと。DMM英会話に比べるとかなり高価ではあるけれど