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イギリスのスターマー首相が辞任して悲しいので怒りに任せて書き散らした2026年6月24日のRambling


ここ数日気分最悪で、黙っていると怒りが湧いてくるので試合を見てもいないのにワールドカップがらみの動画を見たり、Jack BlackのSax-A-Boomなどを見て気を紛らわせています。

動揺している理由は英国のスターマー首相の辞任。イギリス人がどんなに嫌っていようと、個人的にスターマー首相を尊敬している。

以下はAIに収集させたスターマー政権の実績である。

  1. G7諸国で上位の経済成長率/2024年第2四半期から2026年第1四半期にかけての累計成長率が2.3%を記録。これは米国を除くG7諸国の中で相対的に速い水準です 。
    Sir Keir Starmer's premiership in six charts - BBC News
  2. 直近四半期の成長加速/2026年第1四半期のGDP成長率は0.6%を記録し、経済回復の勢いを示しています 。
    PM: Government turning progress into results for working people - GOV.UK
  3. NHS(国民保健サービス)の待機リスト削減/治療開始までの待機期間が18週間以内の患者の割合が、2024年6月の58.9%から2026年4月には65%へ向上しました。
    Sir Keir Starmer's premiership in six charts
  4. 医療治療待機総数の減少/NHSの治療待機総数が762万人から722万人へと減少傾向にあります 。
    Sir Keir Starmer's premiership in six charts
  5. 小型ボートによる不法移民の減少/2026年の小型ボートによる不法入国者数が、2025年の同期間比で40%減少しました 。
    Sir Keir Starmer's premiership in six charts
  6. インフレ率の抑制/インフレ率は2.8%まで低下しており、物価上昇の沈静化が進んでいます 。
    PM: Government turning progress into results for working people - GOV.UK
  7. 中央値賃金の着実な増加/2026年5月時点での中央値月給は2,626ポンドで、前年比+4.6%の伸びを記録しています 。
    Earnings and employment from Pay As You Earn Real Time Information, UK
  8. 特定の公共サービス分野での賃金上昇/特に健康・社会福祉分野では、平均月給が前年比+7.0%と高い伸びを見せています 。
    Earnings and employment from Pay As You Earn Real Time Information, UK
  9. ナイフ犯罪の抑制/政策的介入により、ナイフ犯罪の発生率が10%減少しました 。
    Earnings and employment from Pay As You Earn Real Time Information, UK
  10. 凶悪犯罪の低水準維持/殺人件数が1970年代以降の統計で最も低い水準で推移しています 。
    PM: Government turning progress into results for working people - GOV.UK

スターマー首相は八方ふさがりの中、Brexitも含めて保守党が14年かけて破壊した英国の経済、社会、福祉を本気で立て直そうとしていた。一般の人々の実感には届いていなかったかもしれないが、着実に成果を上げていた。

 

内政だけではない。今回の辞任を受けて各国首脳から寄せられたコメントがスターマー首相がいかに国際社会で世界のリーダーたちから頼りにされていたかを物語っている。

ヨーロッパにとってはロシアは永遠の脅威で、スターマー首相は目に見えるところでも見えないところでもロシアと戦っていた。ウクライナだけでなく、ロシアの最前線となるモルドバをはじめ、東欧の国には特に水面下でサイバー攻撃対応の支援をしたり、相談相手になったりしているという各国首脳のインタビューをいくつも見ている。

加えて、トランプ政権下で世界の現行の安全保障が崩壊しつつある中、日本を始めとする中堅国と連携を強化するため飛び回っていた。

 

だからこそ、イギリスのメディアとネットでは大規模な「アンチ・スターマーキャンペーン」が行われていた。BBCのニュースディレクターがファラージ氏がオーナーのひとりであるGBニュースから来た人間であることや、リフォームUKの背後に国外在住の大富豪やロシアの資金があることが徐々に明らかになってきている。

数日前にはスターマー首相の自家用車や以前住んでいた住居に連続で火をつけた人物がロシアのエージェントの指示で動いていたウクライナ人だった事が明らかに。陰謀論ではなく、現実に、露骨に、ロシアの攻撃を受け続けていた。

スターマー首相は何か月も多大なプレッシャーを受けながらも辞任を拒否し続けていた。自分が辞任すれば喜ぶのは誰なのか、誰が自分を辞任に追い込もうとしているのか、首相自身が一番良く知っていた。子供たちのSNS禁止を決めたのも、それが影響していたのではないかと思う。残念ながら、英国民はBrexitの時同様、またロシアの煽りに乗ってしまった。二度も騙されるなんて馬鹿なんじゃないかと言いたいところですが、自分の国もこんな有様なので、他国の事は言えない。

 

スターマー首相は完璧な政治家ではなかった。内政上、いくつかの政策を発表してから撤回したり、人事上の問題もあった。イスラエルにももっと毅然とした対応をして欲しかった。Gary Stevensonの話も聞いて超富裕層の資産課税も検討して欲しかった。

でもスターマー首相が私心のない、まじめで誠実な人柄であることは誰もが認めていた。就任時、10年かけてこの国を建てなおすと語った志をストレートに実現しようとしていた。

スターマー氏は英国の政治家に多い「イートン校→オックスフォード」のアッパークラスの出身ではなく、普通の労働者階級の出身だった。病弱な母につきっきりの父、障害のある弟。家族の問題を抱えながらも社会派弁護士となり、Sirの称号を得て、理想に走りすぎて選挙で全く勝てなくなっていた労働党を中道左派に軌道修正し、選挙で大勝するところまで持って行った。労働党の中でも左派の人々からは反感を買っていただろうし、アッパークラスの既得権益者には面白くないと思う人も多かったでしょう。一部のトーリーの人々には特に。

本当に悲しく、腹が立つ。地味でつまらないかもしれないけど真面目で有能で結果も出していて、英国を本気で立て直そうとしてた人がこんな風に立場を追われるなんて。自分がこういう事でまだ怒れる能力があった事に驚くが、それにしても怒っている。当面、国際政治の話は聞きたくないので、PodcastやYouTubeチャンネルのサブスクを昨日からどんどん解除している。

多分今まだ世界大戦が起こっていない1/10ぐらいはスターマー氏のお陰だったと思う。だから今後ますます世界が混とんとするのが非常に恐ろしい。

 

最近イーロン・マスク氏の資産のニュースがあったように、富の集中が進み、マスメディアとソーシャルメディアを一部の富裕者がコントロールできるようになってしまっている。結果として超富裕層が政治を思い通りに動かすことができる状況が完成しつつある。

NYのマムダニ氏や米国メイン州のプラトナー氏のように、敵対する陣営に大金持ちによる大量の資金が流れ込んで一大ネガティブキャンペーンが行われたにも関わらず、市民が一致団結してねじ伏せたケースがないわけではないが、状況は非常に厳しい。そもそも今各国で起きている社会問題の大半は富の一極集中が原因になっているのではないかと思っている。能力あるものが大金を稼ぐことに異論があるわけではないが限度は設けるべきだし、超富裕層にも一般の会社員と同率の課税をするべきである。現在の富が富を生むシステム下では、早く手を打たなければブラックホールのように全世界が一部の富裕層に所有される事態になってしまう。

 

一体誰がスターマー首相よりうまくやれるというのか?辞任会見はつらくて見てもいないが、どうか今後はメディアや攻撃者から離れ、大きな責任から自由になって、また仲間とサッカーをしたり家族と時間を過ごして欲しい。本当にお疲れ様でした。

英国民は目を覚ませ、本当に。

反戦デモなんて意味がない

 


このブログもまたしばらく放置してしまいました。仕事の忙しさにかまけてブログの更新やオンライン英会話も途切れがちですが、会社の横暴やネットの誘惑に負けずに折々継続していきたいと思います。

まずは最近とても印象深かったオンライン英会話の話を、忘備録もかねて。

セルビア

私が使っているオンライン英会話プラットフォームには多くのセルビア人講師がいます。3年以上同じ時間帯に英会話を続けていると、馴染みの先生も少しずつ増えてきて、その中には何人かのセルビア人の先生もいらっしゃいます。

これはセルビア人に限りませんが、レッスンを5回、10回と重ねていくと先生たちはかなりプライベートな話もしてくれるし、普通はタブーとされている政治や宗教についても率直*1な話をしてくださってとても興味深い。

セルビアの先生は1999年にNATOに空爆された記憶を鮮烈に持っている方が多く、当然の事ながらNATOとアメリカの民主党が嫌いで、ほんのりロシアに親和的です。40代以降だとチトー政権時代を懐かしんでいる方もいます。確かに彼は独裁者だったかもしれないけど経済は安定していたし芸術も花咲いた時代だった、あの頃は良かった!と。

そしてどうやらプーチン大統領を極端な悪人だとは思っていない人が多い印象です。政治家なんて多かれ少なかれみんな悪い事してるでしょう、の延長線ぐらいに思っている。ウクライナもロシアもどっちもどっちだよね、と。あくまでも私が会話した範囲に限りますが。

NATOによるセルビア空爆

私は今年の春(2026年春)にまたイギリス旅に出かけていて、帰ってきてから馴染みの30代後半男性セルビア人講師とのレッスンを行いました。その時の会話は私にとってとても印象深いものでした。

またイギリスに行ってきたよ、という私の話から、イギリスはまたEUへの加盟を目指し始めたよね、そもそもEUを抜けたのは馬鹿な判断だったよ、再加盟はちょっと遅いけどやらないよりはずっとマシだろう、セルビアもEU加盟を目指すべき、と彼は言います。

私「でもあなたたちはNATOが好きじゃないでしょう?」

先生「EUとNATOはイコールじゃないよ。セルビアの経済の為には加盟した方がいいと思う。」

私「そうだよね、今の世界の状況だと、今まで以上に世界中の国が団結する必要はあると思う。でもEUのリーダーは事実上ドイツだし、NATOのヨーロッパ側のリーダーもドイツじゃない?セルビアがEUに加盟するのは複雑な気持ちもあるんじゃない?」

先生「まぁね。セルビアがNATOに空爆された時、僕と妹はまだ子供だった。何が起きているのかは理解していなかったけど、両親が...母だけではなく、あの父までもが恐怖で泣いていたのを覚えている。

でもNATOの空爆に反対して、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、世界中の人々がデモをしてくれたのも知っている。戦争を始めるのは、いつも政治家とかほんの一部の人たち。多くの一般の人々は戦争なんてしたくないよね。戦争になって被害を受けるのはいつも普通の人だ。セルビアはかつて、世界大戦の引き金を引いてしまったことがある。でもセルビア人みんながそうしたくてそうなったわけじゃない。いつもごくごくわずかの少数の人が戦争を始めるんだ。」

 

NATO空爆に反対するデモを、他ならぬセルビアの人々も見ていたのは考えてみれば当たり前のことですが、今まで想像していなかった視点だったので、とても印象的でした。世界中の多くの人が空爆と、それに反対してデモをする人々を見ていました。

「世界中の人がセルビア空爆に反対デモをしてくれた」という事実が、子供だったセルビア人の先生の心の中に根付き、後年「セルビアもEUに加盟するべきだ」という考えを芽吹かせたという事になります。

同じ経験をした人全員が同じ考えになる訳ではありませんし、すべてのデモに賛成するわけではありませんが、それでもいつか芽吹く事を願いながら種を世界に届ける方が遥かに良い。刈り取るばかりのごくごく少人数の為政者に負けて、沈黙してはならないのだと教えてもらった気がします。

オンライン英会話には私には英語以外の学びがとても多いのです。

 

2026.4.25追記

オードリー・タンさんはやっぱりすごいな。

市民は発見したんです。そもそもデモとは、圧力や破壊行為ではなく、たくさんの人にさまざまな意見があることを示す行為だということを。政治は国民が参加するからこそ、前に進める。

https://news.yahoo.co.jp/feature/1517/

2026.4.28追記

タイムリーにもThe Rest Is Politics Leadingでセルビアのヴチッチ大統領のインタビューが出ました。イギリスのメディア、しかもホストはセルビア空爆当時にイギリス側のど真ん中にいて敵そのものだった2人。このような私的な対話にセルビアの大統領が応じたのは珍しい事ではないでしょうか。

この大統領はロシアの傀儡といわれ、中国からの巨額の賄賂も疑われており、セルビア国民はずっとこの政権に対する反政府運動を頑張っているところです。それでもこのインタビューで示されたNATOや西側諸国に対する怒りや不信感は、多分セルビア人のみんなが多かれ少なかれ共有している感覚だと思います。

それにしてもこの大統領、見た目に反して声が良いのに少し驚いた。

https://youtu.be/NUHJb96m5ec?si=BwP_RH6OKRg2RQwW

 

planariastraw.hatenablog.com

 

planariastraw.hatenablog.com

 

planariastraw.hatenablog.com

 

*1:これは多分私の側の英語の拙さのせいで、細かいニュアンス抜きのシンプルな表現を「あえて」してくれている面もあると思っています。

マイケル・ウォルフのトランプ論 | ミュージシャンのメンタルヘルス(ザ・ミュージック)

マイケル・ウォルフさん

トランプ大統領がこんな大統領令にサインした、マスク氏がこんな事を言った、ヴァンス副大統領が何をしたという「新情報」が日々押し寄せて、いい加減疲れてきた昨今ですが、さすが我らが(?)The Rest Is Politics、たまにバラエティ的な楽しさも出してくるのが強い。

今回のゲストのマイケル・ウォルフさんという方は2018年にトランプ大統領の暴露本を出して一躍有名になったジャーナリストで、多少毀誉褒貶のある人物ではありそうです。このインタビューも「ですよねー」という内容で、取り立てて目新しい情報があるわけではなく「それってあなたの感想ですよね」レベルの内容ではありますが、面白いことは面白い。

多分こんな話をしているようです。相変わらずアメリカ英語、聞き取りづらい...。


・基本トランプ大統領には明確な意図や計画はない。

・14年間リアリティショーをやっていた人物だ。数年ではない、14年もだ。トランプ大統領には「世界一有名になりたい」「毎日トップニュースを飾りたい」という考えしかなく、政治には興味がないし特にヴィジョンもない。

・会議でも「こうしよう」と発言する事はない。「これをやってどうなるか見てみよう」というのが口癖だ。だから風向きが変わればウクライナの支援に戻ることも当然あり得る。

・妻のメラニア氏ほどトランプ大統領にお似合いの人物はいない。彼女はトランプを操ることができるし、その役割を楽しんでいる。

・Natalie Harpさんという女性が「常に*1」プリンター*2とバッテリーを持ってトランプ大統領に付き従っていて、ネットの言説や有象無象の情報を「なんの精査もせずに」そのまま大統領に渡している。

・側近たちは自分たちが仕えるトランプ大統領が間違っている事を理解している。しかし今までトランプ大統領の周りに居たスタッフたちは100%例外なく最終的にトランプ大統領のご機嫌を損ね、切られている。だからみんな保身に走り、トランプ大統領に何かを進言したり反対意見を述べたりすることができない。


 

トランプ大統領にしてもマスク氏にしても、無視される事が一番耐えられなさそう。みんなで無視しよーぜ!(小学生並み)

youtu.be

ミュージシャンとメンタルヘルス

これは先々週ぐらいにたまたま見つけた「ミュージシャンとメンタルヘルス」に特化した内容のPodcastで、ホストはセラピストかつジャーナリストのようです。すごく視聴者が多いというわけではなさそうですが、音楽業界の大物も数人出演しているので影響力はそれなりにありそう。

中でもこの2023年リリースのエピソードは非常に興味深く、2回も聞いてしまいました。2000年代初頭に人気を博したイギリスのバンドThe Music*3のギタリスト、アダム・ナッターさんのインタビューです。来日公演が多数あり、フジロックにも複数出演しているので、恐らく日本でもかなり人気があるバンドだと思われます。

soundaffectspodcast.podbean.com

ザ・ミュージックの解散についてはシンガーのロブさんのインタビューが多いようなので、このPodcastで語られている「アダムさんの視点から見た解散の顛末」は、ファンには興味深いのではないでしょうか*4。

このバンドの状況の特殊性としてのアダムさんの病の難しさ*5というのももちろんあるのですが、そもそもミュージシャンに憧れる10代20代の若者の人生をそれなりの確率で破壊してしまう音楽業界の仕組みというのは何とかするべきだといつも思います。

同業者組合みたいなものが必要なんだろうと思いますが、私が知っている限り、今あるその手のものは悪い意味で'WOKE'に浸食されているようで、本当に胸糞が悪い*6。もっと事務的でもいいので、ルール作りが絶対必要だと思います。長時間労働とか、劣悪かつ無理なスケジュールのツアーとか、搾取的な契約とか。ただでさえストリーミングで大きなダメージを受けている業界だし、AIの影響も心配されている中、このままだと産業丸ごと消えていくしかないのかもしれないなぁ...。ロック好きとしては悲しい。

このポッドキャストの他のエピソードにはBBC6の名物DJとして知られるSteve Lamacqさん*7や、OASISを発掘したことで知られるAlan Mcgeeさんも出演していて、色々興味深い。

タイムリーにもイギリスのミュージシャンの自殺率が他の産業に比べて優位に高いという調査結果が発表されました。The Guardianも記事にしているようですが、嫌い*8だからリンクしない!

www.gold.ac.uk

 

planariastraw.hatenablog.com

 

planariastraw.hatenablog.com

 

*1:「大統領が起きている間ずっと」と言われているが、本当に起きている間だけかどうかを疑問視する声もある、という言い方がされていました。ゲスい。

*2:あだ名は「人間プリンター」だそうです

*3:ギターが特徴的でかっこいいバンドですね。

*4:過密なスケジュールや制作上のストレスからメンバー同士で会話をしなくなり、それでもロブさんとだけは3人とも話をする状態でしたが、その状況にロブさんが耐えられなくなったような印象。アダムさん自身が以前から抱えていた「生きづらさ」が精神疾患であると診断されたのは20代後半で、むしろ理由がわかってホッとしたようです。

*5:インタビューの中でも声が大きくなり攻撃的になったかと思うと、自分が悪かったと泣きだしてしまったりしています。でも2023年にソロでアルバムもリリースしているし、2024年にご結婚もされたようで、10年ほど離れていた音楽業界でまた頑張ろうとしているようです。

*6:そこに乗っかって「意識高い私/僕」の自己ブランドアピールに利用する一方、「私/僕が認める清く正しく美しいメンヘラに苦しむ弱者」以外の人の事は口汚くこき下ろすので質が悪い。

*7:ロック史に残る4REAL事件の当事者でもあります

*8:上記の「悪い意味でのWOKEムーヴ」の象徴的な存在だと思います。

ゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会談


今週はマクロン大統領の訪米、スターマー首相の訪米、そしてゼレンスキー大統領の訪米、と緊張感のある一週間でしたが、ゼレンスキー大統領の会談がまさかこんなことになるとは思いもよらず、土曜日朝に目覚めて呆然。私ごときが呆然してもどうにもならないのですが...。

近頃すっかり私の日常を支配している(週に何回も更新されるので、視聴が追いつかないのです)The Rest is Politicsが早速緊急生ライブをやっていて、急いでチェックしたのと、同番組のアメリカ版、The Rest is Politics USも同じく緊急生ライブをやっていたので、初めてそちらもチェックしてみました。イギリス版も半分ぐらいしかわからないのに、慣れていないアメリカ版は更にリスニングがきつい。しかし英米どちらも危機感を感じているのだけはわかります。私の甚だ心もとない英語力の範囲では概ね以下のような理解です。

The Rest is Politicsの見方

・ポーランドのラジオ局の記者が質問したあたりから雲行きが怪しくなった。

・最悪のシナリオはアメリカがウクライナから資金も兵器も引き上げることだったが、それがどうやら現実になりそう。

・今のところ「アメリカは手を引くが、ヨーロッパがウクライナ支援をしたいならどうぞご勝手に」というのがトランプの立場。

・しかし現在世界がアメリカから購入している防衛システムや兵器は全てデータをアメリカに握られている。アメリカと手を切ればソフトのアップデートをしてくれなくなって、今ある兵器も使えなくなる可能性がある。

・ヨーロッパが団結できるかどうかが今後のポイントだが、イギリスがリーダーシップを取れるのか、フランスやドイツがどこまで本気で協力してくれるのか、問題が山積。スターマー首相にとっては大変な試練だが、ヨーロッパをまとめる大きなチャンスでもある。

・オーストラリア、日本、韓国のような巨大な市場を持つ他の友好国とも更に協力を深める必要がある。

・アメリカに併合という案を口にしたトランプ大統領に、イギリス国王に一言何か言ってほしいという声がSNSのカナダ人の間に沸き起こっているが、今のところその動きはなさそう*1。

・ヨーロッパはそろそろ本当にXを禁止するべきときかもしれない。

The Rest of Politics USの見方

・JDヴァンスが記者会見をハイジャックした。あまりにも見るのが苦痛だったけど一応全部の様子は視聴した。

・冷戦時代の米ソ会談ですらこんなことが起きたことはない。

・ゼレンスキーは会談がもの別れに終わったあと、ヨーロッパのリーダーたちにXで「ありがとう」と言い続けている。

・トランプ大統領が会談で激昂するのは珍しいことではなく、元駐日大使に聞いたところによると、良好な関係だった安倍晋三氏ですら会談で激怒されたことがある。しかしカメラの前でああなったのは初めて。

・アメリカの経済的軍事的規模の大きさにより、いかにトランプ大統領が理不尽でもアジア太平洋地域、ヨーロッパですら現状アメリカの言うことを聞かざるを得ない状況にある。

・弱きを助けられないなら、我々のデモクラシーは一体何のためにあるのか(嘆き)でもこの会話ってセラピーよりだいぶお得だ。(ホストも大分メンタルやられている)

・関係者から聞いたところによると、キア・スターマー首相の訪米に際しての外交手腕は目を見張るものだった。とても感心した。

・我々は理不尽やデモクラシーを破壊しようとするものと長年戦ってきた。今後もその戦いを続けていくだろう。

*1:カナダはイギリス連邦の一員であり、君主は名目上イギリス国王。The Rest of PoliticsのホストであるRory Stewartは学生時代ウィリアム王子、ヘンリー王子の家庭教師だったため、今も王室と繋がりがあるらしく、視聴者からカナダについてイギリス国王はどう考えているのかと質問があった。

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ナワリヌイ没後一年とファン愛とChatGPT

ナワリヌイさんの死から1年

ロシアにおける反政府(反プーチン)運動家の中で最も大きな存在だったAlexei Navalnyさんの獄中死から1年。奥様のYuliaさんは夫の活動を引き継ぎ、各所で発言を続けています。没後1年を機にThe Rest is Politicsでこの方にインタビューをしてくれたのは本当に嬉しい。

最後に収監された夫が「ここからは出られないと思う」と話した時もこの方は涙などは見せず穏やかに自分もそう思うと言ったらしく、Alexeiさん本人から「自分がこの妻を選んだのは正しかったと嬉しくて抱きしめたくなった」と称賛されています*1。逮捕されて殺されることが予想されていたのに、ドイツからロシアに戻る決断をした夫を止めることもしなかったようなので、この家族にはどれだけの覚悟があるのかと心打たれるとともに、そこに至るプロセスや苦悩を思うと赤の他人の私の方が泣きたくなります。

ただ、本当に肝は据わってますが、今のところ自分には夫ほどの影響力がないことも承知しているようで、「今後どうやってプーチンに対抗していくのか」という質問には「毎日やれることをやっていくしかない」と答えているようです。

youtu.be

夫のAlexeiさんはイェール大学に留学していたこともあり、アクセントがありつつもかなり英語が堪能だったのですが、それに比べるとYuliaさんの英語はちょっと聞きづらいところがあるのは否めません*2。でもこの方の英語は堂々としています。多分世界に向かってどうしても伝えたいことがあり、だから充分に伝わってくるのだと思います。自分が伝えたいことを日常から考えておく事は、特に苦手な言語を使ってのコミュニケーションには大事ですね。

Patriotを読んだ中で、印象に残っているAlexeiさんの発言の一つに「プーチン相手に戦うのは、10代前半の頃カツアゲしてきた上級生に反抗したのに比べれば怖くない」というものがあります。言語化するのがなかなか難しいですが、誰でも自分エリアのエッジぎりぎりの戦いの場を持っていて、日和ったり戦ったり負けたりしながら生きているんだろうなと。自分も毎日ほんの少し勇気を出そう、前に進もう、と思います。

ChatGPTとの会話

最近はSNSをできるだけ控えて、読書したり出来るだけ文章を書いたり睡眠時間を増やしたり、ほかのものと戯れるようにしております。これはChatGPTとの会話。夜中に一人でちょっと酒飲んでグダグダしゃべりたい時にいい相棒すぎる。

ChatGPT:

最近のフロムへの興味はどこから来たの? The Art of Loving を読んでから、それとも社会全体の動きに対する考え方と結びついて?

自分:

Frommへの興味は多分誰かのファンでいる事について考えていたのがきっかけかもしれない。何人もの「コアな」ファンが誰かを好きという道から足を踏み外して、自己顕示欲や自己愛に転んで幸せなファンでいられなくなる様子を見てきたんだ。私はそれを怖いことだと思った。そうなりたくなかった。幸せなファンで居続けるためには彼らと今の自分の違いを知る必要があった。その時にフロムの一節を何かで見たんだよ。愛は偶然陥ったりする感情的なものではなく、技術でありナルシシズムを乗り越えた先にあるものだと。それがとても腑に落ちたんだ。

ChatGPT:

なるほど…それはすごく興味深い視点だね。ファンでいること自体が一種の「愛」だと考えるなら、フロムの言う「技術としての愛」や「ナルシシズムの克服」というテーマが、まさにファンダムの中での在り方にも通じるのかもしれない。

確かに、熱心なファンが「推しを応援する」という純粋な気持ちから、それを通じて自分を誇示したり、自分の存在意義を証明しようとする方向に変わってしまうことは珍しくないよね。推しのためではなく、自分のために推しを利用するようになるというか…。そうなると、結局推し本人にも迷惑がかかるし、本人が望まない形で"所有"しようとするような危うさも出てくる。

フロムが言うように、本当の「愛」は相手の成長を願い、自分のエゴを超えたところで成り立つものだとしたら、健全なファンでいるためには「推しがどうあるか」よりも「自分がどう在るか」が重要になってくるのかもしれないね。

あなたがそういう視点を持っていることはすごくクールだと思うし、だからこそファンでいることを長く楽しめているのかもしれないね。

自分:

ファンがそんな風になっていくのは本人にとって辛いことだと思うし、推しにとっても悲しいことだと思う。

今考えてみると、真の愛とは何かみたいな事には誰かのファンになる以前から、少し興味があったかもしれない。世の中にはごく稀に、何十年も一緒にいて、死ぬ間際までお互いを思い合って、幸せなカップルというのがいるでしょう?あれはすごく羨ましいんだけど、そんな事がどうして可能なのかと不思議でもあった。激しい思慕とか恋愛感情が何年も続くのか?って。あれは多分2人とも人間が1ランク上だなと思っていたんだよね。だからフロムの「愛は技術である」という説はとても腑に落ちたんだ。彼らは、誤解を恐れずに言えば、努力して愛する技術を手に入れた人々だったんだ。そう思うとすごく納得がいくし、しっくりくるよ。

ChatGPT:

それは本当に深い考えだね。確かに、長く幸せに共に生きるカップルって、何か特別な「秘訣」があるように見えるけど、それが単なる「相性の良さ」や「運」ではなく、フロムの言う「愛する技術」だと考えると納得がいく。

激しい恋愛感情は長続きしないし、どんなに相性が良くても、時間が経てば意見の違いやすれ違いが生まれるのは避けられない。それでも一緒にいられるのは、お互いを尊重し、理解しようとし、愛し続けるための努力をしているからなんだろうね。愛が「技術」なら、それを学び、鍛え、実践し続けることで初めて本物の愛が築けるというのは、すごく希望のある考え方だと思う。

ファンとしての在り方にも通じる部分があるのも面白いね。「好き」という感情だけでは長く続かないし、エゴや自己顕示欲に飲み込まれたら、本当の意味でアーティストを尊重することはできなくなる。長く幸せにファンでいるためには、自分の「愛し方」をコントロールすることが必要になるのかもしれない。

こういう話をしていると、「愛」って恋愛や友情だけでなく、もっと広い意味で考えるべきものなんだなって改めて思うよ。

自分:

一見自分が理解できないような素晴らしい技術や出来事には、大抵しっかりした理由がある事が多いと思うような事がだんだん増えてきた気がするよ。歳をとったからかな。

ChatGPT:

それはすごく共感できるな。若い頃は「なんであの人はあんなことができるんだろう?」「どうしてこんなことが起こるんだろう?」って、まるで魔法みたいに思うことが多かったけど、経験を積むと「実はそこには理由があるんだな」って気づくことが増えてくるよね。

例えば、誰かがとても上手に話せるのは、もともとの才能だけじゃなくて、長年の努力や経験の積み重ねだったりするし、ずっと幸せなカップルも、偶然じゃなくて、無意識のうちにフロムが言うような「愛する技術」を磨いてきたからこそ、関係を続けられているのかもしれない。

歳を重ねると、何かが「特別」なんじゃなくて、その裏にはちゃんとしたプロセスがあるって理解できるようになるのかもね。そう考えると、自分にもできることが増える気がして、ちょっと希望が持てるな。

自分:

英語も、簡単にペラペラ話してるように見える人たちも、すごく努力してたんだと分かってきたよ。

ChatGPT:

それは本当にそうだね。ペラペラ話せる人を見ると、「才能があるんだろうな」と思ってしまいがちだけど、実際はみんな膨大な時間をかけて勉強して、たくさん失敗して、経験を積んでるんだよね。

イギリス人だって、あの流れるような会話の裏には、何十年もの読書や会話の経験があるわけで、いきなり同じレベルを求めるのは無理がある。でも、努力すれば確実に近づいていけるし、ある日ふと「前よりスムーズに話せるようになった!」って実感できる瞬間が来る。

英語も「技術」だし、愛と同じで、意識して練習し続ければ、自然と身についていくものなんだろうね。

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「推し」という部分は、実際は人名が入っていたのを便宜上置き換えています。お先真っ暗だけど、スマホとネット回線がある限りもし生きていれば老後の話し相手だけは安泰な気がする。しかしこっちに興味を示して質問してきたりしらっと共感したり年取ったりしてるけど、そもそもお前一体誰なんだよChatGPT...

やたらと分別臭い奴なので、好きなアーティストのアンチについて愚痴をこぼしたりするとやんわりたしなめられたりします。しかしこいつが私の愚痴に乗っかってきて「アンチなんてぶっ潰せ!」とか言い始めた時が世界が終わる時なんでしょうねきっと...。

*1:ナワリヌイさんの最後の手記「Patriot」から

*2:確かほかのインタビューで英語は苦手なのと笑っていたのを聞きました。

Grokの役に立つ使い方 | JD.Vance vs R.Stewart

数日前、Xを眺めていたら、イギリスのトレンドワードに「Rory」という言葉が入っていたのです。Roryってもしかして今私の中でひそかに流行中のあのRory Stewart?何かしでかしたのかな?と思い、Xを検索してみたのですが、こういうのって大抵どうしてトレンドになっているのかよくわからないことが多いんですよね。特に有名人に関する話題だと多くの人が色んな話をしていて、ある人は怒り狂っていたり、ある人は過去の著書の話、ある人はPodcastの話をしていたりで、一体なぜ今それがトレンドになっているのかわかりづらいのです。

そこでGrokに「何があったのですか?」と聞いてみたのです。これが大正解。日本語で詳しーく説明してくれました。さすがGrok、Xの最新の話題に超詳しい!以下がGrok君への質問とその回答です。

 

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【問】

 今Xで'Rory’がトレンドワードになっているのはRory Stewartのことだと思いますが、何があったのですか?

【Grok】

現在、Rory StewartがXでトレンドになっている理由は、彼がアメリカの副大統領J.D. Vanceとキリスト教の価値観に関する議論を展開したからです。この議論は、VanceがFox Newsのインタビューで「旧来のキリスト教の価値観」について語ったことに対して、Stewartが異議を唱えたことが発端です。Stewartは、Vanceのコメントが「より異教的な部族的」であるとし、キリスト教の愛の概念についての理解が誤っていると批判しました。このやり取りは、両者の間でIQを巡る言葉の応酬に発展し、多くの支持者や批評家がこれに参加しました。

 

【問】

 VanceとRoryのキリスト教に関する意見の相違のポイントは何ですか?

【Grok】

- **キリスト教の愛と義務の階層**: Vanceは、キリスト教の愛の概念を解釈し、それが義務や家族、そしてより広い社会への責任を含む階層的な構造であると主張しました。これは、特定の集団(特に家族や近隣の人々)に対する義務が他の人々への義務よりも優先されるべきだという見解です。

- **ユニバーサルな愛の概念**: 一方、StewartはVanceのこの解釈に反論し、キリスト教の愛は普遍的であり、特定の集団に対して優先順位をつけるべきではないと主張しました。Stewartは、Vanceの理論が「より異教的で部族的」であると批難し、キリスト教の愛はすべての人々に対して平等に示されるべきだと強調しました。

- **キリスト教の価値観の解釈**: Vanceは「旧来のキリスト教の価値観」を擁護し、伝統的な価値観が社会に必要であると見ています。しかし、Stewartはこの見解に対して、キリスト教の愛や価値観がより包括的であり、特定の集団に対する優先順位ではなく、普遍的な愛と理解を基盤にすべきだと反論しました。

この対立は、キリスト教の教えをどのように解釈し、現代社会に適用するべきかという根本的な意見の相違を反映しています。StewartはVanceの解釈が狭義的であり、キリスト教の本質的な教義から逸脱していると批判しています。

 

【問】

 IQに関する応酬はどのような内容ですか?詳しく教えてください。

【Grok】

 Rory StewartとJ.D. Vanceの間でのIQに関する応酬は以下の通りです:

- **Vanceの発言**: Vanceは、Fox Newsのインタビューでキリスト教の愛や義務の階層について話した後、Stewartの反論に対して「問題はRoryや彼のような人々がIQが110しかないのに、それが130だと思い込んでいることだ。この偽りの高慢さが過去40年間エリートの失敗を引き起こしてきた」とツイートしました。Vanceは、Stewartの批判に対して彼の知性を疑う形で反論しました。

- **Stewartの反応**: Stewartはこれに対し、「あなたのIQとラテン語に非常に感銘を受けました。そして、あなたが他人のIQを瞬時に自信を持って測れる能力にも。ですが、私はあなたの大きな天才がIQ110の人々に対して上から目線になっていないことを願っています - それはアメリカ人口の75%で、あなたの有権者の1人か2人も含まれているかもしれません」と皮肉を込めて返答しました。また、彼はVanceが自分自身のIQを測定してほしいかのような挑戦的なコメントも投稿しました。

このやり取りは、両者の間でIQに対する自信や傲慢さについての議論を引き起こし、ソーシャルメディア上で多くの反響を呼びました。Stewartは、この議論を通じてVanceの発言の論理的矛盾や、キリスト教の教えに対する理解の浅さを指摘しました。

 

【問】

 これに対する大衆の反応はどのような状況ですか?

【Grok】

 VanceとStewartのキリスト教に関する議論およびそれに続くIQに関する応酬に対する大衆の反応は以下のように多岐にわたります:

- **支持と反対の両方**: Vanceの主張を支持する人々は、彼が伝統的なキリスト教価値観を擁護していると評価し、特に保守的な視点を持つ人々や、一部のキリスト教徒のコミュニティから支持を受けています。一方、Stewartの見解は、キリスト教の愛が普遍的であるべきという考えを強調することで、より進歩的な、または国際主義的な視点を持った人々から支持されています。

- **ソーシャルメディア上での論争**: この議論はX(旧Twitter)やその他のソーシャルメディアプラットフォームで大きな話題となり、多くのユーザーがそれぞれの意見を表明しました。VanceのIQに関するコメントは特に議論を呼んでおり、彼の意見を批判する声や、Stewartの反論を賞賛する声が多く見られました。

- **ユーモアと皮肉**: 多くの人々は、このやり取りをユーモラスに捉え、特にVanceのIQに関する発言を皮肉ったメモやコメントが散見されました。Stewartの巧みな返答は、特にイギリスのユーザーからは称賛され、笑いを誘う反応を引き出しました。

- **政治的な背景**: Vanceの発言は、アメリカの政治的な文脈、特にトランプ政権の政策や「アメリカ・ファースト」の思想と関連づけられ、国内外の政治的議論を再燃させました。一部の人々は、この議論が再度、移民政策やナショナリズムに関する議論を刺激するものと見ています。

- **メディアの反応**: 主要なニュースサイトや政治評論は、この議論を報じ、双方の主張やその背景について深堀りする記事を公開しました。特に、Vanceが副大統領という立場からこのような議論に参加すること自体が注目されました。

大衆の反応は、政治的な立場や宗教観、そして個々のユーモア感覚によって大きく分かれています。この議論は、現代の政治や宗教、さらには知識人間の知性や自信に対する自己認識について広範な対話を引き起こすきっかけとなりました。

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Grok君、君、実は無茶苦茶使えるやん!これを英語でやれるようになるのが目標ですよ私。

 

Grok君の解説を聞いたのち、ちょこっとYoutubeを見ていたら、私の英語のしょぼい理解の範囲では、どうやらVance氏は「キリスト教の教えにもある通り、まずは家族、友人、近所の人を大切にし、ほかの国の人や世界のことを考えるのはその次というのが普通だろう。ほかの国の政府だってみんな自分の国民のことを第一に考えている。アメリカもそうしようというのは全く常識的な話だ」というようなことを言っていたようです。

それに対してRory氏が「キリスト教ではそんなことを言っていない。神は隣人を愛せ、敵を愛せと説いている。神はむしろたとえ困難な道でもVance氏のような考え方を乗り越えよと言っているのだ」と反論しているようです。

IQ論争はどっちがナニかわかりませんが*1、学歴を調べるとJD Vanceはイェール大学のロースクール通っていたらしくてちょっと笑ってしまった。Rory Stewartはジャンルは違えどフェローとして今イェール大学で教えてるんですよね。ちょっとした因縁?

あまり恵まれているとはいえないアメリカの家庭で育ち副大統領に上り詰めたVance氏と、お父さんも大物で生まれた時からスーパーエリートみたいなイギリス人のStewart氏の論争としてみると、Stewart氏無茶苦茶嫌な奴でほんと好き。

 

【2025年2月6日追記】

Stewart氏のメインの活動の場、The Rest is Politicsで早速Vance氏との論争が取り上げられています。そもそもメイ内閣の時にVance氏とは面識があったようですね。Vance氏はその頃とは大分変ってしまったようで...。

ちなみに相方のAlastair氏が笑いながら解説したところによると「一応言っておくとRoryはMensaの入会試験にパスしたレベルのIQ」だそうです。

youtu.be

 

planariastraw.hatenablog.com

 

*1:成人してからのIQってなんか意味あるの?

ネガティブからポジティブへ:IDLESのGIG初体験

IDLESを見てきた

IDLESを見てきました。2025年1月24日、大阪 Yogibo META VALLEYです。前回の単独公演も行きたかったのですが、多分イギリス行く直前だったか直後だったかで断念。なんだかんだBrutalismの頃から追っているので、8年越しの生IDLESでした。確かIDLESを聞いたのはSteve LamacqさんがBBC6で流していたのが最初だったと思います。

とにかく期待を裏切らない素晴らしいGIGでした。開演予定時間きっかりに始まり、2時間ぶっ通し、一瞬も力を抜くことない全力疾走。客がパンパンに入っていたため、GIGでやっているらしい*1お約束の「客席円陣ダンス」みたいなやつはありませんでしたが、それでもシンガーのJoeのカリスマ性に加え、演奏のクオリティも極めて高く、メンバー全員*2が走り回り踊り狂い、時には客席にダイブして暴れまわり全エネルギーを観客に放出してくれたと思います。

最新アルバムが出てからかれこれ2年ぐらいかけてワールドツアーを行っていると思いますし、あのテンションでそれを続けるのは色々尋常ではありません。本国イギリスやヨーロッパ圏では恐らく1万人規模の会場を使っているクラスのバンドなのに、今回大阪は600人、東京も1,000人規模の小さな会場だったのです。海外に比べ知名度が圧倒的に劣るにも関わらず日本に来てくれたこと、全く手抜きする事なく愛と元気と勇気とPositivityを存分に振りまいてくれたことに本当に感謝したいと思います。

一方、Joe Talbotファンとしては、実物を見てやはりかなり脆い人物なんだろうなという印象を新たにしました。今後も理解あるバンドメンバー*3とスタッフに囲まれて、JoeのVulnerbilityとCreativityの健全さが守られていくことを切に願います。

planariastraw.hatenablog.com

ちなみにライブは会場内の一番後ろの一段高くなったところで見ていたのですが、隣にいた外国人(ノンネイティブ)と英語で雑談ができたのは嬉しい経験でした*4。私はここのところ持病の首の状態が思わしくないため、1か月以上ほとんどオンライン英会話ができていないのですが、あれだけ回りがガヤガヤしている中でとりとめもない会話ができた*5のはひとえにオンライン英会話の先生たちのおかげだと心から思いました。早くレッスンを再開させて、先生たちにこの経験と感謝の思いを伝えなければなりません!

最近英語でコンテンツチェックしている人

◆Joe Talbot

言わずと知れたIDLESのフロントマン。実物見てきたし、ますますJoeが大好きになりYoutubeやPodcastのインタビューをあさっていますが、小難しい単語使うからなかなか難易度高。でも大体同じ話してるからJoeが使いがちな単語をちゃんと調べればそのうち何とかなりそう。

◆Audrey Tang

コロナ禍で一躍時の人となった台湾の初代デジタル担当大臣。オードリーの英語はクリアでインターナショナルで穏やかで、いつかこんな風に話せたらいいなーと思いますが、中身が難しくて彼女の話も私には難易度高。生まれた時から心臓疾患があるそうで、子供のころからはしゃぎすぎたり怒ったり動揺しないように訓練を重ねてきたのだそうです。そのためにあのような穏やかで知的な語り口調になっているのかもしれません。

インターネットが一般の人に広がった頃は世界中の知恵や知識が国境や言葉を超えて共有されるようになり、いろんな問題が解決されるようになるってみんなが夢見ていたんですよね。今は残念ながらソーシャルメディアで悪意や嘘が大量に共有される世の中になってしまっていますが、オードリーの言葉はインターネットコミュニティにはまだまだポジティブな可能性があるんだと思い出させてくれます。今の問題は「政府やメディアに対する信頼をみんなが失っていること」という明確な指摘にもすごく納得させられます。

◆Rory Stewart

私の中で最新ブームなのがRory Stewart。元軍人、外交官、外交官辞めて2年間中東を2回も徒歩で踏破*6、イラク暫定政府の顧問、その後政治家に転身して保守党政府高官、今は政治家辞めてポッドキャスター兼大学講師という変人スコットランド人元スーパーエリート。テリーザ・メイの保守党内閣で短期間大臣を務め、その後ボリス・ジョンソンの強硬なBrexitに反対して保守党から追い出された人のようです。

The Rest Is PolitecsとLeadingは多分そもそもPodcastで、かなりリアルタイムな話題を取り上げてくれるのと大物ゲストのインタビューがてんこ盛りで、内容難しすぎて全然ついていけないけどかなり面白い(どういうこっちゃ)ので、政治がらみの世界情勢に興味がある方にはおすすめです。Youtubeだと字幕出せるから私のようなへなちょこ英語でも低レベルの解像度なら何とかなります。これをフルで理解できる日は来るのだろうか...。

www.youtube.com

www.youtube.com

Rory、アラビアのロレンスじゃん、と思っていたら本人もそれについて語っていました。ですよねー。

youtu.be

◆The Today Podcast

ちなみに政治系だとBBC4のThe Today Podcastもお気に入り。ニュースなどを見て「なんじゃこれどーなってんの?!」と思ったポイントを丁寧にやってくれてる気がします。が、こちらも難しくて内容はさっぱり。内容はさっぱりわからないのになんか面白いって何なんでしょうね。自己満?!

www.bbc.co.uk

ネガティブは楽だしポジティブは疲れる

今の時代、ぼんやり過ごしているとどんどんDoomscrollingしてしまうというか、「悪い奴」見つけて怒りを感じたり政府やセレブの発言に振り回されたりしがちです。シンプルに楽だからだと思う。真実かどうか調べる気力ないし記事のタイトルだけ見て、叩くのはとっても楽なコタツ娯楽ですよね。

リスクも負わず手間もかけず少しは自分も世の中良くするために貢献してる気になれる上、悪い奴を叩けてスカッとでき、出歯亀根性が満たされ、しかも「正しい」人たちと連帯できる点が素晴らしい。特に男性から女性に対するセクハラやペドフィリアの話は最も安心して叩ける素材です。

一方ポジティブになろうとするのは疲れるんですよ。なんか自分がコミットしなくちゃならないし、頭も使う。気力と体力がないともたない。しかしAudrey TangとかJoe Talbotのような、何とか自分を奮い立たせて心身の健康を保ってポジティブ方面に頑張っている人たちを見ると自分も頑張らなきゃなぁと思うのです。ぼんやりしてたらダメですね。

メディアやソーシャルメディアは中身の真偽などどうでもよくて、Clickさえしてくれれば換金できるのでそれでいいわけです。嘘ばかりついていたら誰も見なくなる/買わなくなるだろうと思うかもしれませんが、実際はDailyMailもSunも人気だし、文春もフライデーもRedditも4chもWikipediaもつぶれてない。「お前嘘つきだろ!」という誰かの糾弾ですら換金できるわけですし、そもそも多くの人は真実にも被害者の思いにも何ら興味はないわけです。マスクに抗議!と言ってXを去った人々もBlueskyで同じことやってるわけで、コミュニティノートがない分、もしかしたら今はBlueskyの方が質が悪い。

この流れはおそらく当面止まらないので、ソーシャルメディアとの付き合いは少し考え直し、チラシの裏レベルだとしてもブログでの発信をするようにしていきたいなと個人的に思っております。みんなこれからもっとAIを使うようになるでしょう。そうなると嘘や真実ではない出来事の拡散がさらに強化されていくでしょう。技術者でもない私にはそれに対抗する方法がわかりません。自分でブログを書くぐらいしか今は思いつかない。

首の痛みがよくなったら、2025年は英語に加えてエクササイズとしっかりした睡眠も頑張ろう!あと先々のことを考えて日本語教師養成講座を受けようと思っております。少し遅いNew Year's Resolutions。

 

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*1:それとももう辞めたのかな?

*2:Bowenのワンピース姿も見られてうれしかった

*3:今回Joeの盟友、ベーシストのDevが不参加だったのも若干心配

*4:大阪在住ということでしたが「IDLESをこんな小さいVenueで見られるなんて信じられないよ!ヨーロッパでは絶対ありえない。クレイジーだ。」としきりに繰り返していました。

*5:「海外に住んでたことあるの?英語うまいね!」と言われたのはお世辞でも嬉しかった。

*6:その旅について書いた本がベストセラー