Pulpの音楽をあまり聞いたことが無い。でもJavis CockerのPodcast, Wireless Nightは時々聞きたくなる。声が良い。内容は概ね分からない。効果音とJavisの声を音として楽しむPodcastである*1。アーカイブの中でも特に気に入っているのがこのエピソード。
イギリス旅はひとりなので、無理がないようにプランを立てるのだけど、それでも夜に移動になることもある。イギリスは世界平均で見ると恐らく安全な方なのではないだろうか。日本に比べると大分危険なんだろうけども。
空港から地下鉄でロンドンに向かう。ロンドンは人のるつぼなので、スーツケースを転がすアジア人を誰も気に留めない*2。電車を乗り換えて郊外や地方に向かう。乗ってしまえば割と気楽なので、窓から外を眺めて、あの家の一つ一つの灯りの中にどんな人が住んでいて、どんな人生送ってるんだろうとか、ありがちな事をぼーっと考える。もう二度と見ることがないかもしれない街の夜の風景。周囲には異国の人々。もちろん自分が異物なのだけど。みんなは旅行なのかな、仕事帰りなのかな。
これを聞くと少し胃がキュっとなって、不安でワクワクするああいう時の感触を思い出せる。
ついでにRadioheadのこのMVも同じような感触を疑似体験できるので時々見る。暗くなってからのロンドンのバスの中は、仕事帰りらしい人たちがイヤホンで何か聴きながら静かに乗っていて、疲れたような諦めたような空気が漂っていて、みんなであの世に向かうみたいな感じがする。
