
トランプ勝利
ここのところ、とある理由でXの英語のコミュニティーノートをチェックしていたのですが、丁度アメリカの大統領選が終盤という事もあり、両陣営のこき下ろし合戦*1を相当なボリュームで見る事になりました。正直アメリカの選挙など大して知識も興味もなかったのですが、英語圏のニュースでは避けられない話題になっており、嫌でも目に入ります。
何となくXを見ていて、投票日の10日~2週間ぐらい前から潮目が変わったような感じがすると思っていたら、思った以上の共和党の大勝利になりました。
普段アメリカのニュースには全く興味が無く、ここ2週間程SNSを眺めていただけの自分のこの選挙結果についての感想はバーニー・サンダースさんの声明に尽きるかな、と思っています。
It should come as no great surprise that a Democratic Party which has abandoned working class people would find that the working class has abandoned them.
— Bernie Sanders (@BernieSanders) 2024年11月6日
While the Democratic leadership defends the status quo, the American people are angry and want change.
And they’re right. pic.twitter.com/lM2gSJmQFL
オンライン英会話の先生達
トランプ大統領再選が確定してからオンライン英会話で4人の先生にどう思うか聞いてみましたが、たまたまなのか、みんなポジティブなリアクションでした。
1人は20代、アメリカの企業でオンラインで働いているフィリピンの先生。トランプ再選でアメリカの景気が良くなれば自分の給料も上がるだろうし、キャリアのチャンスも広がるのを期待している、との事。
もう1人は30代のセルビアの先生。以前からセルビア人の民主党嫌いは感じていたのですが*2、今回話した先生も「民主党のアメリカはいつも世界の出来事に首突っ込んで戦争を起こしてきた」「トランプになればアメリカは国内の事に集中するだろうから世界は平和になる」「トランプにはリーダーシップとカリスマがある*3」「実際トランプ時代の方が景気も良かったし」との事。
逆に「日本はどういう影響を受けると思う?」と聞かれたので、「アメリカが世界から手を引くなら、我々は自力で中国とロシアに対峙しなければならない事になる。軍事的に自立するか、もっと金を払うか迫られるだろうけど、多分国内事情でお金払う以外選べないだろうね」と言ったところ、失笑されてしまいました。「それはSFの見すぎ。アメリカがアジアの最重要拠点である日本から軍を引き上げる事はないよ。お金は払わされるだろうけど、それは安全のコストだ。」と。なんだか安心したような出来ないような...。
あと1人は「昔トランプの番組大好きだったのよー。彼は正直な人だし、男らしくていいと思う!」というアフリカの女性の先生。もう一人は南米の男性で「トランプになれば経済は良くなるだろうし、まず戦争は止まるよ。とにかくガザの現状はすぐにストップしないと。ウクライナもね。どうなるかはわからないが、その先の事はそれから考えるべきだろう?」と。
あまりトランプの人柄に懸念を抱いている人はいないし、テレビ番組に出ていた時の影響は思ったより大きい気がします。セルビアでもアフリカでも放送されていたとは!とにかく、G7圏内のニュースばっかり見てるだけでは出てこない雰囲気があるよなぁと改めて感じました。
どっこい生きている
それにしてもワーキングクラスが「傲慢なスノッブども」に一泡食わせてやったとして、その庶民の代表が高齢・白人・大金持ちのトランプさんと世界一の大金持ちマスク氏というのが本当に救われないというか何というか。*4加えて、この世の終わりのように嘆いているハリス派と思われる人達の投稿を見ていて、なんだか言語化できない嫌な気持ちになっていたのです。
そんな中でXで見かけた投稿に少しだけ希望を感じました。アメリカ在住の方の投稿だったのですが、選挙直後に地元のコミュニティセンターでトランプ支持者とハリス支持者がランチを共にしていたのだそうです。気まずい雰囲気の中「私たちの孫のためにこの分断を終わらせなければならない」と誰かが発言し、徐々に和やかな空気で対話が始まっていた、と。
この投稿を読んで、負けた後にこの世の終わりのように嘆いている「リベラル」の人達の投稿に何故自分が嫌な気持ちになっていたのか、少しわかった気がします。トランプとその支持者はレイシストで、ミソジニストで、まるでアメリカと世界を滅ぼしたがっているバカで低学歴の恩知らずの怠惰な貧乏人のモンスターのように言われていますが、もちろんそんな事はあり得ないのです。大半の人は「穏やかな普通の暮らし」を望んでいて、そのプロセスとして今回トランプ大統領を選択しただけです。既に対話を始めようと呼びかけている人の投稿も徐々に目に付くようになってきた気がします。
イーロン・マスクは何を考えてるのか
全く興味が無い上テレビも見ないのでよく分からないんですが、多分ドナルド・トランプって私にとってのジェレミー・クラークソン*5みたいな人なんだと思うのですよね。テレビや動画で面白い面も沢山見ているし、時折人情味のあるような所もあって、TVに出ている分には面白い。が、本来ろくでもない人で政治家には絶対なって欲しくない。今のところトランプさんには興味が持てないので、後回し。
むしろ今更ながら最近興味があるのはイーロン・マスクさんの方で、しかし本人のインタビューは語彙が難しいせいかさっぱり分からないので、代わりにマスク氏に密着取材して本を出したWalter Isaacsonさんのインタビューなどを見ております。
マスク氏は人類の未来についてはずいぶん心配しているようですが、自分の会社の従業員の人生についてはあまり興味が無さそうな人です。Isaacsonさん曰く、コミュニケーションがあまり上手ではなく、何でもできるが最も苦手なのは企業経営、突然かんしゃくを起こして酷い事を言ったりやったりするが本人はその記憶がないそうです。他のドキュメンタリーなどを見ても何かしらメンタルの安定性には問題がありそうで、恐らくは幼少時の体験に原因があるのではないかとの事。
もし本当に「銀河ヒッチハイク・ガイド」に影響を受けて、人類の人口を増やし、火星でも暮らせるようにすることを究極の目的にしているのだとしたら、ヴォネガットの小説みたいだな...。マスク氏についてはもう少し色々見てみようと思っておりますが、そんな中たまにオードリー・タン氏のインタビューなどを見るとなんか正気になれる気がしてやっぱりホッとするなぁ...。





